製作 \
プラントライフサイクルの
さまざまなシーンに
対して多様な
製品や設備を提供
埼玉工場は1976年12月に開設以来、各種プラント建設の製品供給拠点として、プラントライフサイクルのさまざまなシーンで、そのサポート体制の一翼を担っています。工場は製作・整備の役目の他に、溶接センターも併設しており溶接士の指導・訓練および溶接施工法の認定取得、各種溶接免許の習得や更新、溶接技術者の養成、社員研修の場としての機能も果たしております。
また、2017年6月には新第3工場が稼働となり、より高効率な生産拠点としてリノベーションされました。設計から製作、実証テストまでを行う品質管理のもと、さまざまなプラントの要求に的確に応える信頼性の高い製品を送り出す事を目標に「ほめられる仕事をしよう」を合言葉に日々生産に励んでおります。
一貫体制での高効率・高品質な
プレファブ管製作
さまざまなプラント向けの配管プレファブ製作の経験と実績を活かし、第3工場は組み立て・溶接、ブラスト、塗装までの一貫した作業フローが行える工場へと生まれ変わりました。新鋭設備を導入し、製造能力の大幅な増強に加えて、安全かつ高い生産性を実現しました。
プレファブ管の作業フロー
- ①受入仮置
- ②切断・開先
- ③合せ
- ④溶接
- ⑤検査
- ⑥ブラスト
- ⑦塗装
- ⑧積込・出荷
その他の主力製作品
溶接
埼玉工場では、最新の各種溶接設備や検査設備を備え、溶接技術の研究開発・溶接施工法取得、各種の溶接士資格の取得や更新を行っているほか、若手社員、協力会社の溶接士の育成訓練も手がけております。
- 自動溶接機
- フェーズドアレイ超音波探傷検査
- 万能試験機
製缶
第一工場を中心に配管サポート、鉄骨歩廊、ダクトおよびその他鋼構造物の製作を行っています。客先の求める仕様と納期を綿密に検討して計画を立案し、設計、製作および納入を行って、現地工事の円滑な遂行に寄与しています。
- ACC用ダクト
- ストランド巻き取り装置
- タンク自動溶接実験試験
モックアップ
盤工場
発電所で培った電気計装技術を活かし電子機器試験機の冷却部品の製作から、各種制御盤、配管チュービングを手がけております。
- 装置製作
- 盤製作
- スタンション製作
技術継承のための研修・訓練施設
埼玉工場は、溶接技術をはじめとする各種技術に関する研究開発・実証試験・教育の拠点としても重要な役割を担っています。実践を通して、最新の工場設備の中での研修・訓練を行うことが可能となっています。
現場の「ニーズ」に応える自社開発品
当社は、現場各所のニーズに応えた開発品の設計、製作を行っております。
高強度ストランドを用い、業界最大能力をもつ太平ジャッキシステム。石炭ボイラ点検から高所作業撲滅、安全、工期短縮を実現させたリフティング式炉内足場。改良を加えさらに工期を縮めたジャッキステージ併用工法。そしてそれらを可能とする太平T15Aジャッキとリフティングジャッキ。狭隘な建設現場で「吊る・移動する」の一体化を実現、大型クレーンを不要としたスイッチフレーム。その他にも計測器、監視システム等プラント工事会社ならではの開発品が多数あります。
埼玉工場および久喜分室では、これらの開発品の入出庫、改善・改良に向けての実証試験およびテストの支援、製品の製作を行い、現地工事の円滑な遂行に貢献しています。
自社開発品を展示するショールーム
(埼玉工場内)
埼玉工場では、顧客の皆さまへ新鋭設備や生産過程を紹介する折に、当社の強みとなる培われた技術の伝承を示せる、自社開発品を展示するショールームを設けております。
ショールームでは「クリンカ落とし工法」「太平ジャッキシステム動作模型」「T15Aジャッキシステム」「3線式迷走電流防止システム」「カップリング抜き取り工法」「フェーズドアレイ探傷システム」を展示し、それぞれの使用方法や実績を紹介しています。
-
クリンカ落とし工法
-
太平ジャッキシステム動作模型
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T15Aジャッキシステム
ショールーム内側の様子
埼玉工場概要
- 主要製造品目
- 電気事業法適用配管プレファブ
ガス事業法適用配管プレファブ
一般配管プレファブ
製缶品 / ダクト / サポート / 鉄塔 / 架台 etc.
第一種 第二種 圧力容器
クレーン(門型 天井クレーン)
各種分電盤 / 動力盤
社内開発品の製作
- 製造能力
- 電気事業法適用配管プレファブ 月産 6000DB
ガス事業法適用配管プレファブ 月産 6000DB
一般配管プレファブ 月産 15000~18000DB
製缶品 月産 20ton
- 許認可一覧
- ・労働省第一種圧力容器製造許可工場
・ASME(米国機械技術協会)認定工場
"U.S.PP.A"
・ISO9001(品質マネジメントシステム)登録認証
No. | 名称 | 面積(㎥) | 主な役割 |
---|---|---|---|
① | 第 1 工場 | 1,943 | 製缶・配管 |
② | 第 2 工場 | 1,008 | 開発品整備・保管 |
③ | 第 3 工場 | 3,184 | 配管プレファブ |
④ | 盤工場 | 432 | 盤製作 |
⑤ | 塗装工場 | 568 | 塗装・ブラスト |
⑥ | 事務所棟 | 732 732 769 |
3階:事務所他 2階:会議室他 1階:溶接訓練場他 |
⑦ | ジャッキ実験場 | 36 | ジャッキ試験 |
⑧ | 危険物倉庫 | 51 | 危険物保管 |
⑨ | 製品置場 (20tヤード) |
1,734 | 製品置場・出荷 |
徹底した品質管理のもと、
信頼性の高いプラント関連品を製作し提供
太平電業とフィリピンのアルテック社との合弁会社である「太平アルテック株式会社」は、火力発電プラントやペトロケミカルをはじめとした化学プラントの据え付け工事において数多くの実績を誇っていますが、プラントの据え付け工事における機能の拡大および強化を図るために、1990年9月フィリピンのラグナ州サンタロサ市に建設したのがサンタロサ工場です。
サンタロサ工場は、各種プラント関連の鉄骨構造物、吸収塔・タンク・ダクト等の製缶品、配管プレハブ、そしてケーブルトレイおよびケーブルダクトの製作を行い、フィリピン国内外に送り出しています。
技術者と技能者の技術の向上を図るために毎年数十名を研修生として日本へ送り太平電業埼玉工場において技術訓練を行い、日本人スーパーバイザーの指導による徹底した品質管理と納期厳守の体制のもと信頼性の高い製品を提供し、ユーザーの高い評価を得ています。
- 作業風景
- ケーブルトレイ製作
おもな活動
サンタロサ工場では、工作図・原寸図作成から、マーキング、カッティング、組立、溶接、仕上げ、下地処理、塗装、梱包、発送までを一貫して行うトータル体制を整えています。
溶接工程においては自動化・合理化を推進するとともに、アメリカ溶接協会(AWS)の日本人有資格技術者(CWI)の指導のもと検査にも万全を期し、塗装工程においては塗料メーカーのデータシートに基づいて徹底した管理・施工を行う等、それぞれの工程ごとに豊富な経験をもつベテランの日本人技術者が指導し、品質の高い製品を製作し送り出しています。
サンタロサ工場概要
所在地 | フィリピン ラグナ州サンタロサ市ディタ |
---|---|
敷地面積 | 89,937㎡ |
建物面積 | 5,001㎡ |
事務所 | 390㎡ |
原寸場 | 312㎡ |
配管工場 | 1,470㎡ |
製缶工場 | 1,470㎡ |
倉庫・控室 | 270㎡ |
守衛所 | 12㎡ |
電気室 | 18㎡ |
ケーブルトレイ工場 | 814㎡ |
メンテナンス工場 | 245㎡ |
ASME(米国機械技術協会)認定工場 "U,S,PP,A,R" |
ISO9001(品質マネジメントシステム)登録認証 |
ISO14001(環境マネジメントシステム)登録認証 |
- 概算生産能力
- 配管/月産150~250トン
ダクト・タンク・鉄骨構造物/月産300~400トン
トレイ直線部/月産50~60トン