仕事の流れ

JOB DESCRIPTION

プラント建設・メンテナンスのプロセスを説明しながら、
各プロセスのポイントをご紹介します。

  • プラント建設・メンテナンスにおけるプロデューサー
  • プラント建設・メンテナンスにおける
    プロデューサー

    プラント建設は、電力会社やメーカーなどの施主がプラントオーナーとなって、設備の基本計画を担当するエンジニアリング会社、建物を担当する建設会社、設備の製造や据付工事を担当する企業などが連携して進められます。太平電業は、設備を据付けて稼働させるために必要な様々な工事を施工するプロデューサーとして、協力会社と工事を進めます。

    プラント建設・メンテナンスにおけるプロデューサー

プラント建設・メンテナンスのプロセス

プラント建設において、太平電業は設備の据付から稼働までの施工管理を行います。また、太平電業はメンテナンスまで行うことができます。そのプロセスを解説していきます。

建設
メンテナンス
  • 01ボイラ組み立て

    プラント建設において、基礎工事や建屋建設が終わってから、施工管理の仕事は始まります。ボイラ鉄骨の組み立て、蒸気ドラム(または汽水分離器)が吊り上げられます。その後ボイラ本体(耐圧部)が組まれます。

  • ボイラ組み立て

施工管理でのポイント

  • 計画

    クレーン配置、干渉物の確認をしながらの重量物搬入・据付を計画します。既設設備の有無、各プラント固有の特殊条件(高さ規制、通行規制等)があるため、様々な過去事例を参考にして個別の計画をつくりあげていきます。

  • 安全

    何もない高所、空中に鉄骨や機器を据付けていくために、区画の整理や安全監視人の配置、注意喚起等を常に行っていきます。また、極力地上でブロック化し揚重回数、高所作業を減らす等の検討も常に行い、実施します。

  • 品質

    ボイラの方式、大きさや形状、敷地条件等により組み立ての方式は多岐に渡ります。どのような組立方法であっても、今まで築き上げた実績と経験で対応できることが太平電業の強みです。

  • 02タービン・
    発電機据付

    ボイラが組み上がる横では、タービンの建屋内でタービン(高圧・中圧・低圧)や発電機が重電メーカーより入荷されます。超々重量物のため、陸路海路を工夫して運ばれてくるその姿は一大イベントとなります。

  • タービン・発電機据付

施工管理でのポイント

  • 計画

    土木建築側の建屋設置工事、周辺の設備状況等をしっかり確認して、タービン(高圧、中圧、低圧)・発電機のそれぞれの重量に見合った運搬方法を計画します。ジャッキ、ウインチ等の設置にあたっては、ワイヤー内角へ作業者が入ることがないような方法を検討します。

  • 安全

    異物が混入しないよう、限定エリア内では、不要物を持ち込まないようにしたり、安全帯や工具類も外し精密な機器にキズを付けないような措置も行います。1/100mm単位の精度で重量物を据付する必要があるため、細心の注意を払います。

  • 品質

    高速かつ一定速度をキープし続ける必要がある回転機器には、非常に繊細であり高度な据付精度が必要とされます。多数の機器をずれることなく繋げて芯を出し、安定した運転性能を提供します。

  • 03配管布設・
    附帯設備工事

    大型機器の設置が終わると、それらを繋ぐ配管を設置していきます。配管は現地で溶接し、繋がった配管は耐圧テストを行い、強度と漏れの有無を確認します。他にも各種ポンプやコンベア、煙突、煙道などの付帯設備の建設も行われます。

  • 配管布設・附帯設備工事

施工管理でのポイント

  • 計画

    配管により接続される機器の仕様や配管内を流れる流体の種類、圧力などを考慮し、適切なレイアウトで敷設するように計画を行います。また、日常点検やメンテナンス時に配管の状態を調べられるような管や計測ゲージなどを配置していきます。

  • 安全

    機器を接続する配管は、プラントのほぼ全域に渡って敷設されることになります。多数の関係者が様々な他の工事を行っている中で調整を行いながら相互に支障がないように調整を行うのも施工管理会社の役目です。

  • 品質

    配管の中に何か小さな異物が一つあるだけで、運転開始以降、プラントの停止に陥ることがあります。配管の内部確認を行ってからは異物混入防止用のキャップ等で確実な養生が必要になり、複数名でダブルチェックすることも重要です。

  • 04火入れ・通気

    ボイラに火を入れると、タービンに蒸気を送るためのテストが行われます。テストを重ねて発電の準備を進め、通気を迎えて発電が開始されます。試運転期間を経て営業運転開始を迎えると火力発電の完成です。

  • 火入れ・通気

施工管理でのポイント

  • 計画

    試運転の際には、水、燃料、空気等のラインや主要機器がそれぞれ問題なく可動し、必要能力・出力を満たしているかを常に監視します。異常があればすぐに報告し対策を検討、実施します。

  • 安全

    受電以降は、各種試運転が随時行われているため、回転機器への挟まれ防止、酸欠等、作業環境の急激な悪化に注意する必要があります。開閉操作一つのミスで重大災害につながるため、マニュアルを逸脱する行為がないようにしなければなりません。

  • 品質

    試運転が一段落し、本格運転になった後は保守活動が続いていきます。設備の稼働率を最大とするための改善改良を行いながら、コストメリットが最大になる一点を目指して日々の業務が続いていきます。

メンテナンスで
トラブルを未然に防ぐ

発電所は運転を開始してからが本番です。プラント業界は建設が花形のように見えますが、発電所は安全・安定の運転が求められます。トラブルが発生する前にメンテナンスを行うことは、暮らしの安心を支える重要な仕事ともいえます。傾向管理や劣化予測を行うことで、機器のトラブルによる計画外停止を少なくすることができます。

日常補修工事

  • 怪我をした箇所を
    その都度治療

    常日頃から、不具合のある部分を簡単に手直ししていくのが日常補修工事です。怪我をした際に悪いところだけを治しに病院に行くイメージです。一例として、配管から液体の漏れが発生している場合、配管そのものを取り替えるのか、漏れている部分を溶接などで塞ぎ修理するだけなのかは状況に応じお客様と相談しつつ最良の方法で施工します。

  • 日常補修工事

定期点検工事

  • 全体を把握する
    健康診断

    プラント設備の保守業務を長期にわたって一括で請け負う業務のことです。定期点検工事は、設備を止めて本格的に全体を点検し修理します。年に一度、体全体を点検しにいく健康診断が定期点検工事といったイメージです。発電所の建設や保守等で70年以上の歴史を持つ太平電業は、豊富な実績とノウハウをもとに、お客様のニーズに合わせて、プラント設備のサイクルを長期間、強力にサポートしていきます。また、定期点検工事は、日常補修工事よりも物量が多いため、多くのマンパワーを必要とします。補修現場は、この定期点検工事が大きな収入源となります。

  • 定期点検工事

お客様の期待に応える
太平電業の事業

  • 運転業務
    (オペレーション&メンテナンス)

    定期点検工事、日常保守に加えて太平電業が運転業務も合わせて行います。メンテナンスとオペレーション間で情報共有を行い、安定した電力供給や、メンテナンスコストの低減を実現します。

  • 定期点検工事

    保守業務を一定期間・一括で請け負う契約のことです。発電所の建設や保守等で70年にわたる豊富な実績とノウハウを持つ太平電業が、お客様のニーズに合わせて、定期点検工事から日常保守、長期保守計画まで発電所のライフサイクルを強力にサポートします。

建設
メンテナンス
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