発電プラント建設現場では大小様々な工事が常に行われています。
このページではその一部である発電機の搬入・据付を360°の動画でご覧いただけます。
完成後に発電プラントを見学に訪れることはあっても、建設中に見る機会はほとんどありません。 そこにはどんな作業風景が広がっているのでしょうか。今回ご紹介するスイッチフレーム工法は、重量物の揚重と走行・横行を切替可能であり、 効率よく搬入・据付するために、太平電業が長年培ってきたノウハウが余すことなく使われています。 そこには、短時間で効率的であることは当然、安全性にも配慮された工夫があります。建設中にしか見ることができない建設現場のリアルを感じてください。
動画の見所をご紹介します。
発電機を玉掛けして、実際に吊搬作業を行うスイッチフレームに荷重がかかる瞬間です。 UCT(搬送用台車)で発電機本体を固定して運搬してきましたが、スイッチフレームに荷を預ける必要があります。 吊点と吊位置を見て角度を再確認します。 吊り上げの際は緻密な計画と長年培われた経験をベストミックスして、全くブレがないように真上にスーッと移動させることが重要で、一番緊張する瞬間でもあります。
地上から約11mの高さまで発電機本体をスイッチフレームに設置した太平ジャッキで揚重します。 従来工法では、大型クレーンでこの位置まで発電機を吊り上げて、門型フレームへ吊替えが必要ですが、スイッチフレームの使用では、 吊替えの必要がなく、安全に架構に固定したまま横引き作業へ移行することが可能です。
門型フレームの前後に走行用ジャッキが取り付けられており、逸走を防止できます。 また、走行用ガイドローラーも同様に取り付けており、走行用ジャッキをmm単位で同調制御していることから両者が競り合うことはない構造となっています。 さらに両脚をレーザー測長器で計測しており、両脚間の走行距離偏差が許容値を超えた場合にシステムが停止します。 これらの相互補完機能によって、安全に横引き作業を行うことが可能となっています。
架構を横引きして発電機を据付する規定位置上まで移動します。 従来工法では、下部の基礎周辺に油圧リフター等を配置して下から機器を支持する工法でオンベースを行っていました。 その際には横引きの後の吊替えが発生していましたが、今回のスイッチフレーム工法では吊替え不要でそのままオンベース作業へ移行することが可能です。 安全かつ災害リスクを低減して作業ができます。