独自技術・工法の必要性

現場に根ざした特色ある技術・工法を用いて、業界でも独自の地位を築く太平電業。
その独自の発想はどんな動機で、何のために生み出されたのでしょうか?技術・工法の特徴とその開発スタンスを技術開発責任者に聞きました。

業界をリードする独自技術・工法

太平電業が独自技術・工法に取り組むきっかけとなったのは、工事に伴う労働災害です。「仲間の痛み。家族の悲しみをのりこえて」開発された様々な独自技術・工法は、発電プラントをはじめとする建設工事やメンテナンス工事における課題の解決策として、高く評価されています。

当社が持つ独自技術・工法のひとつに、「リフティング式足場」があります。発電所のボイラー内の作業は、単管足場(鉄パイプを組み合わせた足場)を組んで行っていました。しかし、効率が悪く、危険で事故の多いものでした。そこで、足場自体が持ち上げられていく構造のため、高所作業の危険を大幅に低減することができる「リフティング式足場」が生まれました。

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このリフティング式足場をはじめ、様々な独自技術・工法の中で、もう一方の特筆すべき技術は、プラント工事に欠かせない重量物の吊り上げや吊おろしを行うジャッキの技術です。英国PSC社のジャッキと独自の制御技術を合わせながら進化させた「太平ジャッキシステム」は、世界最大容量、最高速度、最高精度を誇っており、業界のスタンダードとして火力発電所、原子力発電所の重要な機器を取り扱うシーンで広く活用されています。

その他にも、石炭火力発電所のボイラー内のクリンカ(石炭の燃焼時にできる石炭灰の塊)を炉内に入らず安全に除去できる「クリンカ落とし工法」、高所作業なしで高さ200m級の煙突の解体作業ができる「鉄塔・筒身一括ジャッキダウン解体工法」など、安全で効率的な工事への思いから多くの独自技術・工法が生まれ、太平電業の強みとなっています。

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開発責任者インタビュー

新しい物の開発に
挑戦する企業文化がある
執行役員 工事本部副本部長
竹田裕治

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太平電業が独自技術・工法を開発し、それを事業上の戦略品にまで高めることができた理由は、強力な開発志向を持っているからです。経営の基本方針の一番目に、「技術の開発に努めること」を明確に打ち出しています。

また工事会社としては稀ですが、組織としても開発部隊を設けています。そして開発担当者が現場に入り、組み立てから解体まで、実際の工事を技術指導や施工管理といった立場で経験。そこから技術・工法の改善ポイントを見つけ出し、さらなる進化につなげていくという流れが確立されています。
独自技術・工法に関する今後の方向性は、より利用範囲を拡大する広角利用です。その一例として「太平ジャッキシステム」から生まれたスイッチフレーム(重量物揚重走行装置)があります。タービンや発電機などの重量物の据え付けには、吊り上げて、台車に降ろし、運んで、据え付け場所にジャッキダウンするという4つの作業が必要です。重量物の搬送の困難さはもとより、各作業の切り替えに、「物を傷つける」「作業員がケガをする」といったリスクが潜んでいますが、スイッチフレームを使うと一度把持したまま動かし据え付けることが一連の作業として完結します。

当社は、これからも独自技術・工法を磨き続けていかなくてはなりません。他社にない価値を提供できることが、競争優位性につながるからです。「業界をリードし続ける」というくらいの気概を持って、次なる独自技術/工法に挑戦する人材との出会いを期待しています。

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